2005年11月6日

パリを中心とした暴動と放火事件はさらに悪化し、昨夜は約1200台の車がフランス全土で放火されました。アメリカならば州兵がとっくに出動しているかもしれませんが、フランスには州兵のようなシステムがない上に、放火犯はバイクで乗りつけて火炎瓶を投げて逃げてしまうので、簡単には取り締まれないようです。

放火といえば、NHK大津放送局の24歳の警察回りの記者が、放火未遂の疑いで警察に逮捕された事件には、「ついにここまで来たか」という感じがしました。全国で警察署回りをしているNHK記者の皆さんは、しばらくの間厳しい視線にさらされるでしょう。8年間NHKで飯を食わせてもらった人間としては、残念であります。局内の使い込み事件も大きな問題ですが、放火は人命や財産に関わるきわめて危険な行為であるだけに、言語道断です。

いま大津放送局長をしておられる秋山秀樹先輩には、むかし事件取材でお世話になりました。大変な時期と思いますが、頑張って下さい。

東も西も放火に揺れた週末でした。